マインドフルネスとは、心を整えるために今の自分の心や体の状態や状況に意識を向ける瞑想です。
意識を向ける対象について、中立的に、客観的に捉えるといった点が大きな特徴です。
今、この瞬間に起こっていることに意識を集中させます。
たとえば、今の気持ちや感情、五感を通して伝わってくるさまざまな感覚に注意を向けて、つぶさにその変化を観察します。
※ 「五感」(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)、「五官」(目、耳、鼻、舌、皮膚)
もし何かが心に思い浮かんでも、けっして評価し無理にコントロールしようとせずに、一度すべてを「あるがままに」受け入れます。
天宮光啓流マインドフルネスでは、過去や未来、偏った思考や感情にとらわれない心をはぐくむことを目的とします。
そして、心を大きく、広く、豊かに成長させていくことを主眼にしています。
一般的にマインドフルネスの目的は、自己の観察と理解、ストレス軽減、心の平穏、より意識的な生き方を追求することに関連しています。
以下のような要素を含んでいます。
1.現在の瞬間に意識を向けること
マインドフルネスの主な目的は、現在の瞬間に完全に注意を向けることです。過去の出来事や未来の予測にとらわれず、現在の状況や体験に対して開かれた関心を持つことが重要です。
2.非評価的な観察
マインドフルネスでは、現在の状態や体験を非評価的に観察することが求められます。自分自身や他人を批判するのではなく、対象を受け入れ、客観的に観察することが重要です。
3.自己認識と洞察
マインドフルネスの実践は、自己の内面に対する洞察を深めることを目指しています。自己観察や感情の観察を通じて、自己の思考パターンや行動に気づき、より深い自己理解を促進します。
4.自己受容と自己成長
マインドフルネスは、自己受容と自己成長を促進することも重要な目的としています。自己に対して寛容であり、自己の欠点や過ちを受け入れつつ、個人的な成長と変容を促します。
5.ストレス軽減と心の平穏
マインドフルネスは、ストレスや不安を軽減し、心の平穏をもたらすことを目指しています。瞑想やマインドフルネスの実践は、心身の状態を落ち着かせ、心の安定とリラックスを促します。
※ 個人によって異なる場合もあります。
マインドフルネス(Mindfulness)は、瞑想や特定の注意を払う状態に意識を集中させることを通じて、現在の瞬間の体験に対して意識的な関心を持つことを指します。マインドフルネスの練習は、さまざまな方法で行われますが、普通は呼吸や身体感覚、感情、思考などに意識を向けることが含まれます。
マインドフルネスの実践は、多くの研究でさまざまな効果が示されています。以下に、マインドフルネスの主な効果をいくつか挙げます。
1.ストレス軽減
マインドフルネスは、ストレスの軽減に役立つとされています。瞑想やマインドフルネスの実践は、心身の緊張を緩和し、ストレスホルモンの分泌を抑制することが示されています。
2.注意力と集中力の向上
マインドフルネスの練習は、注意力や集中力を向上させることがあります。マインドフルネスは、現在の瞬間に意識を集中させることを通じて、心の漂いや散漫さを減らし、より集中力を高める助けとなります。
3.自己認識と自己受容
マインドフルネスは、自己認識と自己受容の向上にも寄与します。瞑想やマインドフルネスの実践は、自己に対する深い理解や自己受容を促し、自己肯定感を高めることができます。
4.感情の調整
マインドフルネスは、感情の調整に役立つとされています。瞑想の実践は、感情の浮き沈みに対する気づきを高め、感情の安定性や調和を促進することがあります。
5.共感と関係の向上
マインドフルネスは、共感や関係の質の向上にも関連しています。自己に対する理解と受容が深まることで、他人への共感や思いやりの心が育まれ、より良い関係を築くことができます。
なお、これらは一般的な効果の一部です。
「空と海の瞑想」(天宮光啓流マインドフルネス)とは、その昔、空海(弘法大師)が室戸で瞑想修行をした室戸で、私自身も同じように自分の呼吸や五感、感情や心の変化などに意識を向けて瞑想修行をしたことを元にしています。
やり方は、いたってシンプルです。
まず、リラックスして座り、次に大きな空、広い海を観じながら、今というこの一瞬、一瞬に意識を向け、心や体の変化を対象にして中立的な立場で、客観的に捉えます。
そして、何にもとらわれない“あるがまま”を意識します。
要約すると次のようになります。
■ 空と海の瞑想
(ポイント)
※ 状態や状況、体験していること
自心とは、『如実知自心』(にょじつちじしん)のことです。
真言宗の根本経典本経典『大日経』(大毘廬遮那成仏神変加持経)経典七巻の中の第一巻「住心品」に示されている言葉です。