瑜伽・ヨーガ・ヨガ

天宮光啓

 

以前、当塾の「シンプルヨガ」のクラスで心身の不調ををととのえるために簡単なヨガのポーズやワークアウトをおこなっておりました。

 

タントラ(密教)の瑜伽(ゆが)や、ハタ・ヨーガの要素も取り入れた内容です。

 

そこで、瑜伽とヨーガ、ヨガの違いを簡単に述べておきます。

 

まず、瑜伽(ゆが)とはサンスクリット語「yoga」の音写語で「結びつくこと」を意味する言葉です。

 

自らの心の乱れを抑制し、精神を集中させ、また、自己を絶対者(宇宙の根本原理)と結びつける瞑想修行などをいいます。

 

具体的には、「禅定」のように心を一つの対象に集中させて心の乱れをしずめ、物事の本質をはっきりと捉えることです。

 

次に、「ヨーガ」と「ヨガ」ですが、どちらもポーズをとりながら心と体のバランスや調和を保ち、精神を安定させることを目的としています。

 

当会では意図的に以下のように分けて説明しています。

 

「ヨーガ」は、アーサナやプラーナヤーマによって肉体を研ぎ澄ませ、心身の調和をはかり悟りに至ること(精神面)に重点をおきます。

 

他方、「ヨガ」は身体の柔軟性や機能の発展・改善・向上を主たる目的とします。欧米などで人気の高いピラティス や、フィットネスやエクササイズのような健康や美容を意識した運動法といったイメージです。

 

以上簡単ではございますが、ご参考いただけたら幸いです。

天宮光啓

 

■ ハタ・ヨーガ

 

ハタ・ヨーガとは、13世紀頃の北インドの聖者ゴーラクナート(ゴーラクシャナータ)によって伝えられたヨーガ行法(実践法)です。

 

シヴァ派の一派であり、シヴァ神の妃シャクティを祭祀するシャークタ派と関係が深く、密教(タントラ)的な要素を含むヨーガとされています。

 

サーンキャ・ヨーガが心理的な側面を重視するのに対して、ハタ・ヨーガは肉体的な側面を重視します。

 

「生命エネルギー=プラーナ」をもちいて、クンダリニー(シャクティ)を覚醒させて各チャクラを経由させながら心身の統一をはかります。

 

天宮光啓

トップへ戻る