死の淵で見つけた「生」の光 ― 交通事故から阿闍梨への道

絶望との対峙

「10代のあの日、私の人生は暗転しました。激しい衝撃とともに遭った交通事故。病室の天井を見つめながら、私は『なぜ自分がこんな目に遭うのか』という、答えのない問いに飲み込まれていました。身体の自由を奪われ、将来への希望が潰えた時、私を救ったのは一筋の『呼吸』でした。」

 

【探求と救い】

「リハビリの中で出会ったタントラヨーガと瞑想。それは単なる健康法ではなく、荒れ狂う心を静める『魂の技術』でした。座禅、マインドフルネス……古今東西の瞑想法を貪欲に学び、実践する中で、私は次第に確信しました。心が変われば、世界の見え方が変わる、と。」

 

【使命への昇華】

「その後、高野山での修行を経て阿闍梨となり、多くの苦しみと向き合ってきました。私の使命は、交通事故という絶望の淵で得たこの智慧を、今、暗闇の中にいる方々へ手渡すことです。世界平和は、まずあなた自身の心の安らぎから始まります。そしてその安らぎが、誰かの自死を食い止める力になると信じています。」


心が変われば、世界の見え方が変わる

タントラ系ヨーガ・瞑想との出合い

 

交通事故によって両腕と両脚に力が入らず、日常生活にも支障をきたす毎日。

 

そんなある日、一冊の本を手にしました。そして、ヨーガ(yoga)や特に、タントラ(密教)系とされるハタ・ヨーガや瞑想に大変興味を持ちました。

 

タントラ・ヨーガは筋肉の伸張と弛緩によって心身のバランスを整えます。

 

そして、アーサナを一つひとつ丁寧におこないながら、呼吸に意識を移し、最後は肉体と精神を結び、統一(瑜伽)させます。

 

ハタ・ヨーガ

ハタ・ヨーガとは、13世紀頃の北インドの聖者ゴーラクナート(ゴーラクシャナータ)によって伝えられたヨーガ行法(実践法)です。

 

シヴァ派の一派であり、シヴァ神の妃シャクティを祭祀するシャークタ派と関係が深く、密教(タントラ)的な要素を含むヨーガとされています。

 

サーンキャ・ヨーガが心理的な側面を重視するのに対して、ハタ・ヨーガは肉体的な側面を重視します。

 

「生命エネルギー=プラーナ」をもちいて、クンダリニー(シャクティ)を覚醒させて各チャクラを経由させながら心身の統一をはかります。