三障四魔・三毒(貪瞋痴)とは
仏教において三障四魔は、悟りの妨げとなる障害と悪魔(魔羅:マラ)を指します。
三障は、業障・煩悩障・異熟障(報障)の三つで、四魔は、煩悩魔・陰魔・死魔・天子魔の四つです。
※ 諸説あります。
三障四魔を遠ざける生活を続けることで、自ずと幸せの道が広がります。
他方、三毒(さんどく)とは、仏教において克服すべき最も根本的な三つの煩悩(貪・瞋・癡)のことをいい、毒のように身も心も蝕みます。
三毒とは
三毒(さんどく)とは、最も克服すべき根本的な三つの煩悩をいいます。
● 貪 : 欲望にまかせて執着しむさぼること。
● 瞋 : 思い通りにならないことに対する怒り。
● 痴 : 物事の道理に暗く、妄念によって迷い苦しむ無明(むみょう)のこと。
※ 三毒は人間の諸悪や、苦しみ、災厄を招く元凶とされています。
このように害悪をもたらす三障四魔や三毒(貪瞋痴)を何もせずに放置していると、いずれ大きな災厄をもたらすことになります。
また、もしあなたを苦しめている人物がいるとしたら、その人間は必ず報いを受けます。
それが現世なのか、来世なのかは分かりませんが、因果応報によって必ず自分のしたことが跳ね返ってきます。
死後の世界は存在し、生前の善悪によって必ずその報いを受けて地獄に堕ちます。ですから、あなた自身もそんな人間に関わり同じように地獄に堕ちるような愚かな行為(五逆・十悪)を犯してはなりません。
むしろ、あなたを苦しめるそんな人間をも分け隔てなく救ってあげたいと願える自分になることです。
換言すれば、それこそが私たちがこの世で修めるべき本当の修行(忍辱や精進など)、自身の心や魂を成長させる仏道修行(三学・六波羅蜜)なのです。